たけだのつぶやき

2006.11.22
7月に開催されたモーターランドスズカでの
DX25から5ヶ月のお休みを経てDX26が美浜サーキットで開催された。このサーキットは愛知県にある2つの半島「知多半島」「渥美半島」のうちのひとつ「知多半島」の南端にある新設サーキットである。この地域は年間を通して暖かい気候に恵まれ、雪がふることもほとんどない。自動車専用道路「知多半島道路」の美浜インターチェンジからのアクセスも良好であり、名古屋市内からも1〜2時間圏内なのも魅力。加えて中部国際空港「セントレア」も直近にありたいへんに地の利に恵まれたサーキットといえよう。サーキット同好会はこのサーキットで過去に何回か走行会を開催しているが、今回も前回と同様にカートレースとフリー走行の両方を行うイベントとして開催された。
サーキット同好会の2006年イベントは今回が最終となり、次回の開催は新春1月24日にモーターランドスズカ(三重県鈴鹿市)で開催されるDX27「新春走り初め」へと続く。


全日本ラリー「KIRORO」終了
2006.10.7
あっという間に9月が過ぎ朝晩冷え込みを感じる頃となった。8月〜9月の上旬にかけてはラリージャパン参戦のためばたばたした日々が続いたため業務にも落ち着きがなかったが、愛知に戻ってからは社員一同猛然と仕事に取り組み、どうにか日常のペースを取り戻した感がある。

下のコメントにある全日本ラリー「キロロトラバース」で村瀬選手は最終ステージで下位の選手にタイムを抜かれ僅差で5位という結果となった。しかしながらトップドライバーの方々と接戦を演じさせていただくことができたことは貴重な経験であり選手も大きく成長することができたようである。次回の全日本ラリーは最終戦「ラリーハイランドマスターズ」(岐阜)を迎える。10/21-22の両日に渡って岐阜県のほおの木平スキー場周辺で開催されるこのラリーは2006年のシーズンではもっとも我々の拠点に近いところで開催されるラリー。ぜひとも多くの皆様の応援を・・とつい期待してしまうのだが、みなさまの期待に応えなきゃと思うのもやはり緊張するものである。 
ラリーハイランドマスターズ紹介ページはこちら
車載カメラ映像「KIRORO TRAVERESE KAMUIMINDARA2006 in AKAIGAWA」
ディレッツアサーキットミーティング参加者募集中
11月4日(土)に開催されるディレッツアサーキットミーティングの参加申し込みが始まり、連日多くの方からお申し込みをいただいている。今回は国内/国際ラリーに参戦を続けているクスコラリーチームのファーストドライバー柳沢宏至選手にお越しいただきドライビングレッスンの講師をお願いした。同氏は今年のラリージャパンにおいてノンプライオリティドライバーで1位を獲得しN4クラスでは4位入賞を果たし屈指のトップドライバーである。そのドライビングに触れたりクスコインプレッサの同乗走行を体験するチャンスなどめったにあるものではない。ぜひともこの機会にモーターランドスズカへお越しいただきたい。

長野県ジムカーナチャンピオンシリーズ
2006.10.1
長野県の伊那サーキットで開催された「2006長野県ジムカーナチャンピオンシリーズ」を見るため朝から長野に向かう。名古屋は朝から雨模様であったが中央高速を長野方面に走るにつれ小降りとなり、伊那インターを降りる頃には曇り空になった。今回の競技会にはアールエスタケダのクラブ員が5名参加しており、2つのクラスにまたがって参戦を予定している。午前中は練習会が開催され午後から2本のタイムアタックを行う流れとなっていて、私はちょうど練習会が終わった頃にサーキットに到着した。早速主催者である「ピレリハウスマキサワ」の牧澤社長にご挨拶に伺い競技のことやコース設定についてお話をしていただいた。この牧澤社長は私の記憶の中ではダートトライアルの選手として名を馳せたお方であるが時は流れ、いまやご子息がジムカーナ選手としてデビューしがんばっておられるとのこと。10年たつのがあまりも早い今日この頃である・・・。
観覧席からコースを望むとちょうど「慣熟歩行」の真っ最中であった。ジムカーナ競技は高い集中力の必要なスポーツ、設定された本番コースを事前走行することはできないが自らの足で歩いてタイムアタック前にコースの状態や起伏、ライン取りなどを確認するのが「慣熟歩行」の目的である。一人で真剣にコースを確認しながら歩く者や、まるで散歩するかのように数人でおしゃべりしながら歩いている選手もいる。人それぞれではあるがすでにこの段階で勝負が決しているかのような気がするのは私だけだろうか。
その昔、全日本ダートトライアルの慣熟歩行に参加した際に現スズキスポーツ代表であり全日本チャンピオンでもある田嶋選手が一人で真剣な面持ちでコースを歩いていたのを思い出す。何度も同じポイントで行きつ戻りつしながら中腰になってコースの出口を見ていた。その不思議な行動に我慢しきれなくなって質問したことがある。「いくつかのコーナーで何度も中腰でコースをご覧になっておられるのはどうしてですか?」今思えば大切な慣熟の時間にどうかと思う話ではあるが、そこは若気の至り。田嶋氏は「いくつかの勝負どころのコーナーがある。ここもそのひとつだ、中腰にしているのは運転席の位置と目線を合わせるためだよ。」九州の三井三池スポーツランドでのお話であったと記憶しているが同氏は当日優勝し、観戦しているときも確かにそのコーナーでは独特のラインで立ち上がる豪快な走りを見せてくれたのだ。
長野県のトップドライバーである岩田選手のランサーによるコースクリアのあと次々とクラブ員たちがスタートしていく。午後から振り出した雨になまされながらも好タイムを記録するもの、スピンを喫するもの、それぞれがそれぞれの目標に向かってアタックをしている。多くがほんの少し前に競技の世界へ飛び込んだルーキーたちだが、真摯な姿勢でジムカーナに取り組む長野のトライアラーの皆さんに触発され励まされご指導をいただき、選手として大きく成長したのを感じた一日であった。

モータースポーツは道具を使うスポーツであるがゆえ当然高度な操作技術を要求される。しかしながら操作するのが人間である以上常に「心」の問題が大きく勝敗にかかわってくる。いつもできることが本番ではできない、少しのミスを引きずり走りに乱れが生じさらに大きなミスを誘発する。気象の問題やコースのコンディションなど様々なファクターが走りに影響を与えるが、それにもまして大きな要素が選手の「心」の中にある。我がクラブ員たちの今後の課題は精神面の強化であろう。とはいっても滝に打たれて一晩座禅を組めというわけではない。勝負はすでに出発前から始まっていてその結果は必然でしかないことを学んでほしいのだ。以前にも書いたが勝利をつかむためには単なる情熱だけではなく、そこへいたるまでのコンセプトが重要である。地味な作業や取り組みの先にあるのが栄光なのだ。それらに妥協するものは、これもまたその必然として平凡な結果しか得ることができない。

来年もチームアールエスタケダは全日本選手権、地区戦、県戦そして世界選手権への挑戦を続けていく。私自身もさらに心を鍛え未来へ向かっての努力を怠らぬよう気を引き締めていきたい。

2006.9.23
北海道で開催されている全日本ラリー選手権第8戦「キロロトラバース2006」の一日目の日程が終了した。このラリーにはシビックRの村瀬選手が参戦。前回のRTCラリーに続いて2回連続の北海道でのラリーとなる。今回はアールエスタケダワールドラリーチーム総監督の甕(もたい)がLEG1から現地入り。クルーのサポートと現場からのレポートを送ってくれている。このラリーは小樽市の南に位置する赤井川村の中にある「キロロスキーリゾート」をラリーヘッドクォーターとし、周辺の林道をステージとして戦いを繰り広げる伝統ある一戦である。荒れた路面と滑りやすいステージに悩まされた一日目ではあったが、村瀬は順位をクラス4位/総合でも16位まであげマシンは無事にサービスパークに戻ってきた。
明日のLEG2はSS10〜13まで4つのステージを走る。ラストSS13のロングステージ「KIRORO TRAVERSE 2」(18.27q)が勝負どころである。

 

TotalTime

DiffPrev

DiffReader

1位 平塚

00:58:52:5

2位 小野寺

01:01:05:5

00:02:13:00

00:02:13:00

3位 村田

01:10:10:0

00:09:05:00

00:06:17:05

4位 村瀬

01:02:04:2

00:00:54:00

00:07:11:00

5位 奥山

01:02:11:4

00:00:07:00

00:07:18:00

6位 三苫

01:02:25:1

00:00:14:00

00:07:32:00

7位 平山

01:05:27:3

00:03:02:00

00:10:34:00

2006/9/23 After SS9 JN2

2006.9.16
帯広から戻り10日が過ぎた。1週間に渡ってお店をお休みしてのWRC参戦で多くのお客様にご迷惑や、ご無理をおかけしました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。ご用命いただいた作業も「WRC明けでいいよ」などとやさしいお言葉をかけてくださるお客様のご好意におんぶに抱っこで実に心苦しい。戻ってからは多くのお客様にご来店いただき、また多くのご入庫をいただきました、ほんとうにありがとうございます。しっかり働きますね・・・ ラリーのご報告ページもなかなか更新できないままの1週間となったがようやく「ライブ・フロム・帯広」のご報告ページが完結した。ぜひともご一読いただきたい。
アールエスタケダは来年で創業20周年を迎える。あっという間の20年ではあったが、その時間の大半をモータースポーツの参戦に費やしてきたがゆえ波乱万丈の20年であったと思う。
週末には全日本ラリー選手権第8戦が北海道で開催。チームアールエスタケダからシビックRで参戦を続ける村瀬選手は再び北海道のグラベルステージでその真価を問われる。全日本ラリーは第7戦の「とかち2006」から2ヶ月という長いインターバルを経て再び勝負のときを迎え忙しい日々が戻ってきた。帯広から戻ってすぐにシビックのセッティング変更およびメンテナンスをこなし、大島チーフは多忙な日々を送っている。私は、この日々のドライブ感がたまらなく好きだ。けして立ち止まらず、あせらず着実に前に進んでいく。これからもそうありたいものだと心から願っている。


2006.8.29
いよいよ帯広へ向け出発する時間となった。最後の最後までばたばたしたままの旅立ちとなり直前までせわしない様子をお見せしたお客様にお詫びを申し上げたい。すでにクルー(ドライバーとコ・ドライバー)はレッキ(事前走行)の1日目に早朝から取り組んでおり、今頃はガンガン林道を走っていることだろう。この「レッキ」ではラリーの本番で使用するコースすべてをラリーカーではない「レッキ車」と呼ばれる車(競技車ではあるが、ボディに広告やマークを貼ることは禁止されている)を使用して走行する。レッキの最中にドライバーが読み上げるコーナーの曲がり具合や危険な箇所などを記載したノートを「ペースノート」といい、これを作成するためにおよそ2回にわたってすべてのコースを走行するのだ。言ってみればクルーは本番も含めて合計3回コースを走行することになり、移動区間(リエゾン)も含むと実に4800qを走ることになる。もちろん体力、気力ともに充実していなくてはならないが、本番の走行はただ走るだけではなく、百戦錬磨の参加者たちと目に見えぬバトルを繰り広げなくてはならない。
ラリーは数分の間隔でSS(スペシャルステージ)と呼ばれるタイムアタック区間にコースインしタイムを競う。よくお客様に「後ろの車に追いつかれることはないんですか?」との質問をいただくが、もちろんそういったことは大変よく起きる。何らかの理由で後続車に追いつかれた場合、後続車の速度のほうが速い時は追い抜かせてやらなくてはいけない。しかしながら狭い林道でパッシングポイントを見つけるのはなかなか困難であり、危険が伴う。それでも追いつかれたくない、抜かれたくない選手もいるため2台が接近して走行を続ける場合が往々にしてあり、そんなときのリスクは通常走行時にくらべて格段に上がる。
スタートしたら、3日間のステージを走りきること。これがラリーの目的であり最大の目標である。完走なくしては入賞も優勝もありえないのだ。
クルーとチームの安全を祈願しつつセントレアから北海道へ。応援してくださる皆様によいお土産話を持って帰れるようにしっかり仕事してきます。


2006.8.25
今年のラリージャパンのスポンサーとしてご協力いただいている株式会社タニダ様よりサービスカーをご提供いただいた。3日間のラリーを戦いきるために必要な工具類や油脂類をはじめとして大量のスペアパーツやタイヤ、ホイールなど現地へ搬送する備品は昨年のスターレットでの参戦に比べて倍近くの量になる。これらの備品をすべて積載し、現地へ運ぶのがサービスカーの役目。タニダ様よりご提供いただいた大型バンは充分なサイズがあり、サイドの「JURAN」のロゴもカッコイイ・・・。今回の参戦マシン「ランサーエボ9」はタニダがリリースするレーシングバケットシートGTX100を装着して初のラリー参戦となる。


2006.8.21
トライアルコースを終日借用して完成したラリーカーのテストを実施した。ブレーキバランスのチェックやダンパーおよびスプリングの最終的な仕様を煮詰めるための重要なテストである。シートポジションを合わせてからコースインし、各部の動作を確認する。数回のテストの後マシンは突然パワーダウンし、ストレートでも加速に切れがなくなった。いったんマシンをメカニックに預け、制御系の点検を行う。程なく原因は究明されマシンは再びコースへ。数回のアタックを経ていくつかの問題点が発見され、修正されながらテストは続けられた。

昨年までのA5クラスとは一味違う圧倒的なマシンパワーと、弾き飛ばされるような加速感はランサー独特の感覚。中村はほとんどステアリングを切ることなく、スムースにコーナーに進入し立ち上がっていく。全日本ダートトライアル時代にはランサー/インプレッサなどのハイパワー4駆をトップカテゴリーでドライブしてきた。これらの参戦から「アクセル」製のパイピングキット」が生まれ、市場に送り出されるまでに成長していったのを、ふと思い出す。今回は、WRCのレギュレーションに適合した「アクセル/エクステンション一体式フロントパイプ」を装着してテストに挑む。低回転域からドカンと立ち上がる強大なトルク感は「アクセル」のフロントパイプの性能を実感させる。ターボリストリクターにより吸気制限を受けているインターラリーカーだからこそ、「アクセル」フロントパイプによってもたらされるアドバンテージはドライビングに安心感を与える大きな要素である。

硬い路面が露出するこのコースではタイヤがすぐに悲鳴をあげる。新品のタイヤがあっという間になくなりタイヤローテーション、交換を経て午後の走行へ。中村は走行を重ねるごとに走りがスムースになっていく。いくつかのマイナートラブルに見舞われたものの大きな問題もなくテストは終了し多くのセットアップデーターを我々のチームに与えてくれた。ラリージャパン開催まであと10日。最後の詰めは気が抜けない。


2006.8.20
明日はランサーWRC06のグラベルテストを行う。ターマックでは結構走りこんだのだがグラベルでのテストははじめて。ここには書ききれないくらい多くのスタッフの手によって世に送り出されたRST/アクセルランサーWRC06。インターラリーカーの製作はこの短期間で今まで以上にスタッフに多くのことを学ばせてくれた。アールエスタケダは「アールエスタケダワールドラリーチーム」として今年のラリージャパンへの挑戦を開始する。これは我々の20年間の集大成であると同時に新たな出発点でもある。
テストの様子はひっそりと「たけだのつぶやき」でお伝えいたしますね。

2006.8.18
チームアールエスタケダ サマーミーティング2006in奥伊吹を開催(ジムカーナ練習会)
滋賀県の伊吹山にある「奥伊吹スキー場」の駐車場を利用してジムカーナの練習会を開催した。チームアールエスタケダが中心となって開催したこの練習会には現役のジムカーナ選手から初心者まで幅広い参加者に恵まれ、少人数での充実した練習会となった。

シーズンオフのスキー場の駐車場を利用しての練習会であったが、コースに隣接したドリンクの自動販売機やトイレなど施設も充実しており一日快適に過ごすことができる。コースは「第4駐車場」を使用するのだが、向かいの「第2駐車場」をパドックとして利用できるため、安全性も高くコースを広く使用することができた。フラットな路面と障害物のないオープンコースにより初心者でも安心して思う存分マシンコントロールを学ぶことが可能である。このようなコースが中部/近畿周辺にあることに感謝している。
加えてコース周辺にはアグリコテージや露天風呂も楽しめるグリーンパーク山東キャンプ場などレジャー施設も充実しており(ジムカーナ)合宿などにも対応が可能だ。
午前中はシンプルなコース設定でマシンを振り回すことを学び、午後からはベーシックな設定のジムカーナコースで本格的なジムカーナアタックを満喫する。最初はジムカーナコースに戸惑った参加者も、走行を重ねるにつけ堂々とした走りを見せるようになり、イベントの最後に開催されたタイムアタックも充分に楽しむことができた。また、終日コース管理にご協力とご助力をいただいたプレジャーレーシングサービスの岡部選手には模範走行、タイムアタックにもご参加いただきすばらしい走りを披露していただきました。同氏は全日本ジムカーナへの挑戦を続ける中部のトップドライバー。岡部選手の走りに触発され参加者みんなが元気のよい走りを見せてくれるようになりました。岡部選手には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

アールエスタケダではサーキット、ジムカーナ、ラリー、ダートラなど様々なカテゴリーの練習会や走行会をこれからも数多く開催していきます。多くの皆様のご参加を心からお待ちしていますね。(次回開催は9月を予定しています。)
当日のタイムアタックの結果表

2006.8.15
アールエスタケダのラリーカー「ランサーエボ9/WRC06」が完成した。微調整と、細かなセットアップは残されているがすべてのシステムは正常に動作したくましい動きを見せてくれた。ラリージャパンまであと16日。残された時間を有効に使い、最高のマシンを仕上げるのがメカニックの責務である。


rstakeda/accel World Rally Team06

2006.8.13
ラリージャパンに使用する特殊スプリングが空輸されてきた。エナペタル/ビルシュタインから供給されたWRC用のスペシャルダンパーと組み合わせて最高のパフォーマンスを発揮してくれるはず。我々が使用するランサーエボリューション9は2005年度にホモロゲーション(FIAの公認)を取得した車両であるため従来の規定に加えてさらに安全性を考慮した仕様にする必要がある。細かなパーツが次々と装着され、徐々にインターラリーカーとしてその姿を現しはじめるランサー。いくつかの問題点は無事に解決され車両は着実に仕上がっていく。
WRCを頂点とするラリー競技には車両製作において独特のルールがある。ターボチャージャーに装着される「ターボリストリクター」と呼ばれる吸気制限装置の装着もそのひとつ。ターボのインテーク部を制限するパーツを取り付け、パワーの上限を規制するものだがパワーアップをよしとするチューニングの世界においては歓迎されないパーツだがWRCに参戦するマシンにはすべてこのパーツの装着が義務付けられている。吸気制限を行った状態に適合するためにセットアップされたECUを使用し、高回転のパワー感こそないものの中・低速からは実にトルクフルな加速を見せてくれるから不思議だ。

また画像にあるロールケージは28点を超える補強バーに取り囲まれたコクピットを作り上げていく。オーバーセーフティに見えるかもしれないが、万一起きた時速200qを超える速度域でのクラッシュからクルーの命を守るためにはこれでも足りないくらいである。マシンはいつでも買えるが人の命はお金では買えない。
我々が数十年にわたって取り組んできたランサーでのモータースポーツへの挑戦によって得られたすべてのノウハウをフロント/リアのデフバランスやダンパーセッティングなど、あらゆる部分へフィードバックしていく。走るマシンの様子やフィールドをイメージし、作り上げていく過程には試行錯誤や繰り返しのミーティングが必要となるが、その時間はある意味快感でもある。
1600qのラリーディを走りきることができるマシンを作り上げていくことは、チームのエンジニア、メカニックたちにとって大きな経験となる。勝てるマシン作り、壊れないマシン作りを学ぶための最高の師であるWRCへの挑戦。アールエスタケダ/アクセルワールドラリーチームの4年目の世界への挑戦はもうすぐだ。

2006.8.9
新幹線で移動中にラリージャパンのエントリー決定の携帯メールが飛び込んできた。我々のカーナンバーは「99」。実によい番号だ。アールエスタケダワールドラリーチームとしてランサーエボリューション9によるN4クラス参戦の最初の年である2006年。新たなステップに向け踏み出すチームへのはなむけとして、最高のゼッケンをいただいたと思う。
ラリーはチームワークの競技である。速いドライバーが必要であることは絶対条件だが、ドライバーもチームの一部でしかない。速いマシンも必要条件であるが、それだけではラリーを戦うことは難しい。すべての歯車がかみ合いバランスが取れてこそチームは初めて最高のパフォーマンスを発揮できるのだ。我々のチームの持つ、真の実力が試され鍛えられる、そんな時代が始まったのだと感じた。
ACCEL CO.LTD ACCEL CO.LTD
ACCEL CO.LTD ACCEL CO.LTD

アールエスタケダワールドラリーチームはラリーカーの製作からチームの運営、ラリーの参戦にいたるまでを自社および協力会社/スポンサー各社のバックアップのもとに行い、国際競技への挑戦を続けている。クラス優勝を達成した昨年のラリージャパンがひとつの節目となったことは間違いない。一つ一つの参戦のたびに確かな手ごたえと足がかりを得て、我々のチームはさらに先へと進んでいく。
ラリーカーの製作は順調に進み、シェイクダウンを待つばかりである。マシンはアクセルで製作され、同社の高度な技術により一級のコンペティションカーとしてまもなく皆さんの前にその姿を現そうとしている。車両製作にかかわるスタッフたちの努力が最高の形で花開くまであとわずか。本年度も多くの皆様に支えられてWRC/RALLY JAPANに参戦できることに心から感謝。

RS.TAKEDA WRT06 Team Staff
中村英一 ドライバー ドライバー
宮部弘陽 コ・ドライバー コ・ドライバー
甕 祐史 チーム総監督 チームの総合監理/監督
武田浩美 チーム監督 サービスパークでの監督業務/ラリー参戦責任者
鷹田春近 ボディダメージコントロール(BDC) ボディリペア/ボディワークの最高責任者
杉山益啓 チームマネージャー リザルトの確認/ラリーディにおけるポジションの確認/ラリーバックアップ担当
大島誠司 メカニックリーダー サービススケジュールの決定/運用責任者
中野義行 チーフメカニック メカニックリーダー
藤田 剛 メカニック メカニック
鷹田真明 メカニック メカニック
川島健司 サポートスタッフリーダー サポートスタッフの管理/監督・メカニックのバックアップ全般担当
加藤景史 サポートスタッフ ラリーディのバックアップ全般担当
 順不同
株式会社昭和貿易(Agip) 住友ゴム工業株式会社 株式会社エナペタル
株式会社キャロッセ 株式会社デンソー 株式会社ブロンコバスター(BRIG)
江洋ラヂエーター株式会社 株式会社タニダ(JURAN) 有限会社アクセル
有限会社カッティングケイ 庭職庭廣 吉田孝幸

2006.7.1
なかなか梅雨もあけやらぬ7月の最初の日にモーターランドで開催されたディレッツァアサーキットミーティング。本年2回目の開催は雨が降りそうで降らずの理想的なコンディションで開催された。今回は滋賀県から「滋賀県軍団」のみなさんに新規のご参加をいただいた。この場を借りて御礼申し上げます。参加者が少なめだったこともあってクリアラップは取り放題、参加者にとっては最高の一日となった。恒例のドライビングレッスンは好評で終日同乗走行はもちろん、お客さまのマシンを講師がドライブしたりと活気のある雰囲気。
昼休みにはアールエスタケダのクラブ員対抗による「模擬レース」も開催され、現役モータースポーツ選手による激しいバトルも披露。この走行会の特徴でもある、おだやかな雰囲気の中、終日楽しい時間が過ごせた。レベルの高い参加者に恵まれトラブルや事故も皆無の一日になったことを心から感謝しています。みなさまありがとうございました。
毎度同じ話をして恐縮ではあるが、こういったイベントをかたち作っているのは主催者ではなく、心から走りを愛するすばらしい参加者のみなさんと実際にイベントの進行に携わってくれているスタッフみんなの力によるものだとしみじみ思う。当社主催ダンロップの走行会は「アタック・ザ・サーキット」シリーズ「フォーミュラサーキットミーティング」シリーズの時代から数えて32回目となった。多くの参加者とスタッフ、関係各社のお力添えのもと長きに渡ってこのようなイベントを継続開催してこれたことに重ねて感謝。
次回のディレッツァアサーキットミーティングは11月4日(土)の開催。33回目を記念してというわけではないが、2006年度ラストの走行会には「体験」企画が盛りだくさん。以前にもご協力いただいたクスコレーシングよりAPRC/WRCに参戦を続けている国内屈指のトップラリースト柳沢宏至選手にご来訪いただき講師としてドライビングレッスンを開催。クスコデモカーの同乗走行企画や、WRC参戦マシンのコドライバーズシート体験などトップドライバーの走りに触れるまたとないチャンスとなる。

好評販売中のダンロップのスポーツラジアル「Z1」の体験走行では実際に参加者がハンドルを握ってディレッツァアスポーツのパフォーマンスを体感できる。株式会社タニダが展開するレーシングシートGTX100シリーズの体験走行会も同時開催され、製品に座って自ら運転するマシンに乗ってサーキットランを試すことも可能。走行会を楽しむ+「体験」キャンペーンでパーツのスペックを楽しむ+トップドライバーの走りに触れる、の3点セットが参加者の走りに何かを与えることができれば幸いだ。

11月4日の「体験」走行会の詳細

2006.5.12
ゴールデンウィークに3日間のお休みをいただいた。うち2日間はイベントの開催と参加で充実した時を過ごした。
5月4日に開催されたDX24(ディーエックス24)は長野県の伊那サーキットで開催されたサーキット走行会。サーキットトライアルとジムカーナ練習会、フリー走行を一日でやってしまおうという贅沢な企画である。昨年もこのサーキットでGW走行会を開催したので今年は2年目。このイベントのレポートはこちらにアップしたのでぜひともごらんいただきたい。
このDX走行会だが、時々お客様に、
「DXってどんな意味があるのですか?」と聞かれるのでこの場を借りてご説明を。「DX」とは、アールエスタケダではなく「サーキット同好会」が開催するイベントにつけられている冠(かんむり)であり、2001年より脈々と続く歴史ある?シリーズでもある。
(「サーキット同好会」については「サーキット同好会の歴史」をご参照ください)
さて、この「DX」の意味だが、「デラックス」の略である。「デラックス」というのはフランス語の「ドルックスDeluxe」を英語読みしたものであり、「豪華な様子、ぜいたくな様子」を指す形容動詞である。武田と同世代、あるいは先輩方におかれてはかつての自動車のグレードに「DX」なるものがあったことを覚えておいでだろう。当初は上級グレードを意味したこの言葉も、近年では低グレードを意味するものに変わり、そのうち「スーパーデラックス」などという意味不明なグレードも登場したりした。サーキット同好会では車のグレードの意味とは違い、本来の意味である「ぜいたくな様子」をこのタイトルの語源としてきた。同好会のDX MEETINGは少人数での開催が基本であり、参加者相互のコミニュケーションを大切にしている。学校で言えば少人数学級のような環境を第一とし、走りを楽しみ友と語り合うイベント作りを心がけてきた。
現在ではこの同好会の活動に共感を示し、ご参加いただける方はのべ50名を超え充実したイベントを開催できるまでに成長してきている。走行会はもちろん走るために開催しているのだが、そのイベントを良くするのも悪くするのも参加者の皆様のスタンス次第であると感じる。とても幸せなことに、この「DX」イベントにご参加いただいているエントラントの皆様は実に紳士的であり、楽しむ方法をとてもよくご存知である。イベント自体が意思を持っているかのように動き始め、様々なドラマや思い出が生まれていくのをそばで見ていられることに武田は心から幸せ・・というか大きな喜びを感じるのだ。

サーキット同好会のイベントには誰でもが参加できる。走りを楽しむ気持ちと、仲間と一緒に過ごす時間を大切にする気持ちさえあればいつでもサーキット同好会の門は開かれているのだ。

2006.4.16
4月より多くの選手権が開幕し、毎週のように各地で競技会が開催されている。自動車販売も春の需要期を迎え、多くのお客様が車探しに動き始めているため中古車業界も多忙な時期を迎えた。毎週のようにオートオークションに仕入れに出向くようになり、はや20年になるが、車探しのスタイルも時代とともに大きく変化してきていると感じる。
わが青春のころは深夜に友人と国道沿いの中古車販売店をめぐり明け方までほしい車を物色して回ったものだが、いつの頃からか中古車情報誌が登場し新聞広告に置き換わって車探しの入り口になっていく。その後はインターネットの発達にともない紙媒体とネットの融合が果たされ現在に至る、というところだろうか。
   
私たちのような中古車販売店が会員制ネットワークでオンラインアクセスできるオートオークションの会場は全国31会場を超え、一週間に出品される中古車の台数も12万台を超える勢いである。私がよく足を運ぶ大手のオークション会場では一会場単独で1万台を越える出品があり、ますますスケールは大きくなっていく。こうして年間数百万台の中古車がオートオークションで流通し、そのなかで相場が作られていき、現在では新車より中古車の流通量が多くなり中古車販売店の規模も大きくなってきた。真のプロが集う現代のオークションシステムなくして、ここまで多くのお客様に支持していただける業界にはなりえなかったであろうとしみじみ思うのだ。
とはいえ、週末、夏の暑い夜に一台の車を買うため郊外の販売店を回り、膨大な時間と労力を費やして車を見て歩いたあの頃もいささか懐かしくもあるのも確かなのだが。


2006.4.9
2日目の朝を迎えた。
佐賀は朝からいまにも泣きだしそうな空模様。チームアールエスタケダ二日目のスタートは42台中12番手から。8時10分にパルクフェルメを出て最初のステージはサービスパークサイドに設営されたSS競艇場から始まった。

マシンのコンディションは良好である。昨日は好天に恵まれたゆえの水温上昇に悩まされたが、今日の曇天はホンダ車ユーザーであるわれわれにとって有利な状況だ。2006年からのレギュレーション改定に伴い昨年まで使用していた大型ラジエターが禁止された。シビックが標準で搭載しているミニマムサイズのラジエターではどうしても能力不足となりオーバーヒート傾向が強くなる。

スタートリストに従い勝田選手のインプレッサから競技開始。からつ競艇場の敷地内に用意されたSS(スペシャルステージ)はわずか30秒ほどのショートステージではあるが小さなミスが大きな差を生むのもこのステージの特徴である。スタート直後に長いストレートがありフルターン、再びストレートを戻りターンするというシンプルなレイアウト。総合6位につけているベテラン大庭選手のランサーがフルターンでスピンを喫しコース上で停車するなど意外なハプニングが相次ぐ。
村瀬はミスのない走りでまとめ30.20秒でゴール、昨日のベストを0.3秒更新し林道ステージへ向け移動を開始した。
■AFTER SS8■
POS.1 KATSUTA 31:00.2
POS.12 MURASE 32:12.3
総合トップ差 1:12.10
クラストップ差 00:14.02
最終結果
総合11/42位 クラス2/11位
旧七山村役場(唐津市七山支所)に設置されたパルクフェルメにすべてのラリーカーが戻ってきた。
唐津競艇場から七山へ舞台を移し表彰式を含むセレモニーが開催されるため、関係者がすべて集まってきている。
先ほど暫定結果が発表された。アールエスタケダのシビックは着実に林道ステージでタイムを詰め、最終ステージの競艇場内ショートステージでも安定した走りをキープ。
クラスでは2位、総合でも11位の成績でラリーを終えた。
このあと間もなく正式結果が発表され、表彰式が開催される。
わずかな差で優勝は逃したものの参戦二年目で掴んだ全日本選手権での表彰台は若きクルーにとって大きな自信へと繋がっていくだろう。
次戦、愛媛で開催される全日本ラリー選手権第2戦へ向けての秒読みはすでに始まっているのだ。
マシンにもクルーにもまだまだ課題は残されている。勝利と、その先の未来へ向けてチームアールエスタケダの2006年の挑戦は始まったばかりだ。

2006.4.8
■ツールド九州2006イン唐津
午後から佐賀県入りした私はチーム員と合流。夕食を兼ねて一日目の報告を受け、明日に向けてのブリーフィングを行なった。
2006年シーズンに向け大きくモディファイされた06仕様のシビックのパフォーマンスは未知数である。一日目のアタックを終えてどのような位置につけられるのかについては非常に興味があり、大きな期待感を持っての佐賀入りであった。今年の全日本ラリーは駆動区分別が廃止され総合順位で競われる方式にかわった。開幕戦には51台のエントラントが参加しトップドライバーが凌ぎを削る戦いとなる。

一日目最初のSS
※(1)は三方山。総合一位に勝田選手二位に北村選手とつづく。我がクルーは最初のステージから総合15位、クラス2位につけ幸先の良いスタート。つづくSS2はサービスパークにもなっている競艇場の中で行なわれるショートSS。好タイムをマークしたが機器のトラブルでステージキャンセル。
その後三方山のリピートステージでは総合で9位、クラス2位のタイムを叩きだし、安定した走りを見せ付けた。
再びサービスパークに戻り競艇場のリピートステージSS5をアタック、総合9位・クラス1位の文句ない走りでオーバーオール
※(2)で12位・クラス2位で一日目の戦いを終えた。
明日は再び競艇場のリピートステージからラリーは始まる。クラス一位の高橋選手(ミツバレビン)との差は僅か6秒。総合一位の勝田選手との差は47秒である。勝利のキーはシビックに有利な競艇場のショートSSを制し、七山の10キロをこえる林道ステージでどこまでトップに迫れるかだ。

※注1:SS(スペシャルステージ)は規制された公道またはクローズドコースなどで一台ずつ走行しタイムを競うステージ。選手は速く走れば走るほどよい成績となる ※注2:オーバーオール:ここでは総合での順位のことを指す。参加者すべての中で、というような意味

2006.4.8
春になり「ディレッツアサーキットミーティング」の季節がやってきた。今年も多くの参加者の皆様に恵まれ盛況のうちに開催をすることができた。このイベントはご存知の方も多いとは思うが3つのクラスというかグループに分かれて参加することが可能。サーキット走行がはじめての方を対象に専属の講師が基本から教えてくれる「ビギナークラス」。このクラスは初めてサーキットを走行する方を対象にしているため入門編としては最適な講習内容とカリキュラムが用意されている。今回も中部東海シリーズに参戦しているチームアールエスタケダの山田講師に指導を依頼し、参加者は存分に基本を学ぶことができたようだ。

講義を受けられるという部分では同じだが、より走行技術の向上を求める参加者に好評なのが「ドライビングレッスンクラス」。毎回多彩な講師をお招きしてドラレクを開催しているのだが、今回はチームアールエスタケダから全日本ジムカーナ選手権に参戦を続けている東出選手に加えて、S2000で中部ジムカーナ選手権へ参戦中の伊藤太郎選手にも講師をお願いした。氏は自らのホームページにおいてもドライビングテクニックについてのコラムを持っているほどであり、その講義内容は大変にわかりやすい。今回は2名の講師に対して8名の参加者という充実した開催内容になった。そして参加台数が一番多いのが「フリー走行クラス」。ビギナークラスからステップアップした方、経験豊富な方など走行経験に合わせて3つのグループに分けられているためスムーズな走行が可能だ。

この日は曇り空から日がさし、その後昼前には強風と通り雨に見まわれるなど三寒四温を一日で体験できるような不思議な一日であった。
午後からイベントの進行をアールエスタケダワールドラリーチームのもたい総監督と杉山マネージャーにお任せして、私は全日本ラリー選手権の会場である佐賀県唐津市に向かうべくモーターランドスズカを後にして一人セントレアへ向かう。



2006.4.6
なかなかこのページも更新することができずにいたら雪の季節も過ぎ春になってしまった。多忙なわけではないのだが毎日が過ぎるのが余りにも早すぎる。

ハイパーミーティング2006inつくば
過日つくばサーキットで開催された「ハイパーミーティング2006」へ参加をした。多くの著名なチューナーの皆さんに囲まれ、今年もわがアールエスタケダも末席に加えていただくことができとてもうれしく思う。関東ではパーツ業界の需要がいまひとつであると聞いていたのだが、そんな話を吹き飛ばすように多くのお客様にご来場をいただいた。アールエスタケダのブースへも終日ひっきりなしにご来店をいただきパイピングキットやフロントパイプなどに加えてホイールナットやグローブ類、果てはラリージャパンのオリジナルDVDまで売れ切れになるほどの大盛況。感謝の一言に尽きる。ご来店いただいた皆様ありがとうございました。パイピングをお買い上げいただいた方はぜひともインプレッションをお聞かせくださいね。お待ちしています。

アールエスタケダは2台のランエボを展示、2台ともプロショップタイムアタックにも参加させていただきつくばサーキットを満喫することができた。
当日は朝から今にも降りだしそうな曇り空であったのだが、どうにか一日雨にたたられることもなく無事にイベントは終了。日ごろの行いがよいせいであろうといい気になっていたら帰りの東名高速が事故で通行止めに。予定よりずいぶんおそくなってしまったが中央道経由で無事帰路についた。


ハイパーミーティング2006の様子は別ページで近々アップいたしますのでお楽しみに。

全日本ラリー選手権開幕/佐賀県七山村
3月から全日本ジムカーナが開幕し、群馬県関越スポーツランドからシーズンの幕が切って落とされた。チームアールエスタケダは本年度も全日本ジムカーナ、全日本ラリー、インターラリーの各カテゴリーへマシンを投入しモータースポーツへの挑戦を継続。これらの参戦から得られたノウハウは必ずやお客さまのお車に生かされると確信しております・・・・とはいえ、参加することに意義はあるのだが結果を出すことも競技者の必然。
今年の全日本ラリーに参戦するシビック06スペックは何もかもをリフレッシュした。昨年と同じなのはクルーとボディの外板だけといっても過言ではない。なにがどう変わったのかは話が長くなるので割愛するが、「06スペック」の名に恥じぬ戦いぶりを見せてくれるであろう事を期待している。
全日本ラリーは4月8日〜9日にかけて九州佐賀七山村の第一戦から開幕。今年から全日本ラリーは大幅に競技のスタイルが変わった。昨シーズンまでは2駆、4駆が別々に開催されていたのだが2006年からはすべてのマシンが同じコースを同じ日程で走る。加えてクラス分けにも変更がある。我々のシビックR(1600CC)は今までインテグラR(1800CC)と同じクラスでアタックしていた。当然いささかの有利不利が車種によってあったのだが、今年からは1600CCまでのクラスが創設されより勝利への可能性が高まってきている。すでにラリーカーは現地佐賀へ入り、土曜日のレグ1へ向け準備を開始。私も日曜日朝から現地入りしクルーと合流する予定だ。
何もかもが動き始める春。きっと夢も動き始めるに違いない。


JRCA(Japan Rally Championship Association)へのリンク

2006.2.4
静かな新年を迎える予定が、ばたばたと1月が過ぎ去り気がつくと2月になっている。1月は鈴鹿サーキットの走行会からはじまってサーキット同好会の新春走り初め、八千穂レイクでのスノーミーティングとイベント続き。新年は新年、冬は冬での季節感のあるモータースポーツイベントを体験し、多くのお客様や仲間たちが楽しいひとときをすごした。
 本年2回目の八千穂レイクスノーミーティングは気温上昇に伴い大事をとって中止となったが、来期の開催に向けて現地の視察に杉山役員と向かった。会場である八千穂レイクは周囲3qほどの人造湖。冬季には凍結し30センチ〜80センチほどの厚さの氷に覆われる。この氷上にコースを作り、スタッドレスやスパイクタイヤで走行を楽しむのがスノーミーティングだ。
競技車だけではなくあらゆる車種が参加し、盛り上がりをみせるスノーミーティング。まるでスキーに行くかのようにスタッドレスタイヤさえあればだれでも気兼ねなく楽しめるウインタースポーツといってもよい。今後はさらに楽しめるイベントとして進化してゆけるように鋭意新企画を立案中であるので乞うご期待。

八千穂レイク近くの常宿「ハットウォールデン」は快適なホテル
出発前に杉山役員との一枚