全日本ラリー選手権 第6戦 久万高原ラリー2009
久万高原ラリー2009
村瀬/宮部組はターマックラリー3連勝を達成!

村瀬/宮部組はJN3クラスで見事優勝をきめた
久万高原ラリー渾身の走りSS6の映像をご覧いただけます
久万高原ラリーを終えて
アールエスタケダのクルーはこのラリーで優勝したことがない。今まで四国のラリーではトラブルに見舞われることが多く、満足いく結果を残すことが難しかったからだ。昨年は第2戦として開催された「久万高原ラリー」今年は第6戦として残暑厳しい9月上旬の開催となった。残暑厳しいとはいっても高原で開催されるラリーである、それほど暑さに苦しめられることはないだろうと鷹をくくっていたのも確かである。
最初のトラブルは2日目のセクション2で起きた。
2日目最初のショートステージを走りきったあと、移動区間においてクルーはタイヤ交換を予定していた。タイヤの温度が早く上昇するミディアムコンパウンドから、ロングステージのアタックに適したハードコンパウンドのタイヤに交換する。交換用のタイヤはラリーカーに搭載されていて、ステージからステージへの短い移動区間の中ですばやくタイヤを交換する必要があった。迅速に作業ができるように専用の工具も車載されていた。

クルーはタイヤ交換のためにジャッキを取り出したときに異変に気づく。車載されている専用の油圧ジャッキの油圧が抜け、用をなさなくなっていたのだ。いままで何度も使用してきた工具だけに信頼性は高い。出走前の確認を怠ったのがいけないといえばそのとおりだがやむなくクルーはミディアムコンパウンドでの走行を強いられることになる。このステージで1日目に得た12秒のアドバンテージは消失し、9秒のビハインドを抱えることになる。そのあとのセクション3で、今回失ったタイムを挽回するためドライバーはマキシマアタックを敢行しなくてはならない。
セクション3を前にして今度はクルーの身体を異変が襲う。
コドライバーの宮部が熱中症様の症状を呈し、サービスパークに戻ってきたマシンから降りられない。手足の痺れを訴え、脱力感に苦しむ宮部を自らも熱中症で苦しんだ経験を持つドライバーの村瀬がアシストし、サービスCにおいて可能な限りの処置を宮部に施した。処置は功を奏し、どうにか体が動くようになった宮部を乗せてラリーカーは最終セクションに向かう。

SS6「大谷リバース2」4.98キロで2位を6秒引き離す。そのあとはSS7の「美川リバース2」24.38キロ、続く「大川嶺2」14.16キロのロングステージ。合計39キロ近くに及ぶステージをアタックしたクルーはJN3トップタイムをマーク。クラストップを奪還し、久万高原ラリー初の優勝を手に入れた。


プレスカンファレンスで質問に答える村瀬

SSスタート前のヒトコマ、宮部選手が撮影

サービスパークを出発するラリーカー

たくさんの声援に送られてのスタート

サービスは時間との勝負でもある

慎重に作業を進めるサービスクルー

最終サービスは夜に行われた

ラリー中に破損したジャッキ

優勝したマシンへの再車検

似顔絵を描いてきてくださったびおびおさんと
次回の新城ラリーでも優勝目指してがんばります!

RS.TAKEDA Rally Team Japan2009