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全日本ラリー選手権 第9戦 吉野ヶ里マウンテンラリー2009


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吉野ヶ里遺跡のマスコット「ひみかちゃん」に送られてのセレモニアルスタート。 |
 
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我々のチームが一年間戦ってきた全日本ラリー選手権も、佐賀県で開催されるこのラリーでシリーズ最終戦を迎えた。前回のラリーでシリーズ優勝を決めたクルーにとって、このラリーはもうひとつの目標に向かってのトライとなる。我々が開発を続けてきた新型シビックはターマックラリーに特化したマシンであり、2009年のシリーズはターマックラリーの参加にターゲットを絞って戦いを続けてきた。村瀬/宮部にとってもチームにとっても舗装のラリー全てを制することは最高の栄誉であり、願いでもある。

公式車検が始まる頃、サービス会場である「吉野ヶ里歴史公園」には雨が降り続く。前回のラリーハイランドマスターズを想起させるウェット路面での戦いを予感させた曇り空であったが、ラリースタートの頃には雲の切れ間から青空がのぞきはじめる。ウェットの中最初のステージ「サザンカ1(6.87q)」から猛烈なスタートダッシュを見せた村瀬は続くSS2/SS3/SS4を連続で奪い、2位に22秒の差をつけて前半戦を終える。
サービスインしてきたクルーからは大きな問題はないとの報告。コ・ドライバーの宮部からのリクエストは「おなかが空いたので何か食べたい」とのこと。ラリー中にほとんど食事を取らない宮部にしては珍しいリクエストであり、リラックスしてラリーを戦っている様子が伺える。ルーティン作業を終え、後半のステージはSS5「カササギ1(11.81q)」から。このロングステージでもアールエスタケダのクルーはクラスベストタイムをマークし、続くSS6まで連続して6つのステージで連続ベストをマーク。ここまでで2位との差は30秒以上となり、安定した走りを続ける。

最後のステージを無事走り終え、村瀬/宮部組は全8ステージ中7つでベストを記録。念願の全勝優勝を達成した。参考とするものもないまま、無我夢中でシビックの熟成に費やしてきた2年間は多くの成長をチームと選手たちに与えてくれた。今はこの事実を素直に喜び、未来へ向けての糧としていきたい。
報告 武田 |
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ラリースタートは雨の残るステージからとなった。 |

雨の降る中公式車検が行われた |

スタートの準備を進めるサービススタッフ |

スタート前にはインタビューが行われる |

観衆に見送られラリーが始まった |

1回目のサービスは20分 |

てきぱきと作業を進めるサービスクルー |

タイヤのチェックは欠かせない |

セクション2へ向けて旅立つ |

後半戦のスタートを待つ村瀬 |

ラリーを終えて笑顔でプレススタッフと話す村瀬 |

ダンロップスタッフからチャンピオンキャップが贈られた |

記者会見で戦いを語る村瀬 |
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表彰式はホテルニュープラザ久留米で行われた |

戦い終えてサービスクルーと |
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