2011年JMRC中部ジムカーナ東海シリーズ第5戦  MASCテクニカルジムカーナ
河野が復活完全勝利!山田は自己最高の4位を獲得。
2011年5月29日(日) 愛知県 キョウセイドライバーランド 天候:雨 気温:19度
撮影:光崎 満

河野は雨をものともせずマキシマムアタックを敢行
ファースト、セカンドトライともにクラスベストの完全勝利。
朝から雨の降り続く愛知県のキョウセイドライバーランド。ランサーエボ7を駆る河野は久しぶりにこのステージに立っていた。マシンのリペアのため、中部東海シリーズへの参戦を一時休止していた河野は前回も、前々回も選手としてではなくサポーターとして参加。走れないことへのジレンマと、違和感に包まれた一ヶ月間は想像以上に河野には長い時間だったはずだ。その間にアールエスタケダのファクトリーでランサーは、エンジンをはじめとしてあらゆる部分に手が入れられ、まさに新生ランサーエボ7と呼んでいいほどのスープアップを果たした。前日に河野に引き渡されたマシンが目指すのは「復活完全勝利」のみ。

激しく雨粒が路面を叩く中スタートしたファーストトライで河野はクラストップタイムをマーク。2位の野中選手を3秒余りも引き離すパフォーマンスを見せる。久しぶりに乗るランサーの感触を確かめるように丁寧に走った最初のアタックのあと、午後のトライで河野は持ち前のアグレッシブな走りを開放する。

続くセカンドトライで、降りしきる雨をものともせずマキシマムアタックを敢行する河野。激しくスライドするマシンを高度なテクニックでコントロールし前に進めていく。見守る観客からは歓声やどよめきが聞こえるほどの「魅せる」走りを披露してくれた。ファイナルタイムは1分8秒37。2位の柏木選手を0.5秒引き離す完全勝利で河野は復帰初戦を優勝で飾った。

雨を味方につけた山田は攻めの走りで4位入賞。
 2本目のアタックの直前、インテグラRを駆る山田は先輩トライアラーであり昨年の中部東海シリーズRA4クラスチャンピオンでもある深川敬暢のワゴンの中にいた。いまひとつ覇気のなかったファーストトライの映像の分析とセカンドトライに向けてのアドバイスを受けるためである。山田の課題は2本目の走りで実力を出し切った走りをすることであり、この日もその必要に迫られていた。

ワゴンの中から出てきた山田の表情はすっきりしていた。これから何をすればいいのか山田の頭にはそのイメージが出来上がっていた。雨は激しさを増し、路面にはいくすじもの川が流れるヘビーウェットコンディション。力強い走りで、最初のターンをクリアした山田は、アクセルを抜かない。濡れた路面を滑るようにマシンはセクションをクリア。山田のインテグラはコーナーの手前から大きく向きを変え、理想的なアングルで立ち上がっていく。ファイナルタイムは1分8秒61。堂々とした走りで、今期自己ベストの4位のポジションを獲得した。覚醒した山田の今後の走りに期待である。

報告:武田浩美
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表彰台で喜びを語る河野選手



サポートに駆けつけてくれた仲間たちと
<浅井   河野   山田   渡辺   藤田>

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