2010年JMRC中部ジムカーナ東海シリーズ第8戦  ZEST テクニカルジムカーナ
シリーズ屈指のロングコース、チーム戦略は不発に。
2010年10月10日(日) 愛知県額田郡幸田町 YRP幸田サーキット桐山 気温24度 天候:雨/曇り→晴れ

撮影:光崎 満

上位3台は僅差の戦いとなった
前日からの雨、チームは特別な戦術を準備した。
前回の第7戦でシリーズチャンピオンを決めた深川。今回は彼の提案により、チームはツインエントリーの河野貴之選手との出走順を入れ替えるチーム戦略を準備した。愛知県は気圧の谷の通過に伴い太平洋側を中心に激しい雨に見舞われていた。チームメイトとして参戦を続けてきた河野のシリーズ上位入賞を決めることが今回の参戦の目的。河野が最終戦を制することができれば、深川のチャンピオンに加えて河野はシリーズ3位のポジションにアップする。作戦は簡単。いつもは河野が先に走り、深川が後に走る。この順序を入れ替えて今回は参戦するのだ。

チームは当日のコンディションを「ウエット」であると想定し、前日からマシンの仕様を変更。雨の路面にマッチしたセッティングにすると同時に出走順を入れ替えていた。雨のコースではタイヤの温度があがりにくい。深川のアタックでタイヤを暖め、河野につなぐ。予想した天候になれば、この作戦は最大の効果をチームに与えてくれるはずだった。

午後からは一気に晴れ、路面は完全なドライに。
そこここに雨の残る幸田サーキット。深川はRA4クラスのファーストゼッケンで走行を行い、1分31秒131の暫定トップタイムを叩き出す。濡れていた路面は予想外に回復した天候のため、みるみるうちに乾いていった。クラス終盤にライバルの野中選手が走行する頃にはコースは完全なドライコンディションになり僅差で野中選手がトップに立つ。ラストゼッケンでスタートした河野は深川のタイムを0.02秒更新し2位につけている。

2トライ目は完全なドライコンディション。強い日差しにさらされた路面の温度は急上昇。深川は2回目の走行で自己ベストを一気に3秒更新し、暫定首位に。しかし、ここで意外な伏兵が上位陣に襲い掛かった。シリーズ3位で、今シーズン勝ち星を挙げていなかったインプレッサの柏木選手がすばらしい走りを見せ、トップに躍り出たのだ。続く野中選手もベストを更新したが2位。この時点で深川は3位に後退し、残るはラストゼッケンの河野のアタックのみ。善戦した河野だったが、上昇したタイヤ温度に足元をすくわれ後半のテクニカルセクションでパイロンタッチを喫し、大幅に順位を後退させた。最終結果は柏木のシリーズ初優勝、2位野中、3位深川となり河野選手は無念の6位、シリーズ4位でシーズンを終えることとなった。

チーム戦略は裏目に出たが、内容の濃いすばらしいシリーズを戦うことができ、チームにとっても選手にとっても大きな意義のある一年となった。

報告:武田浩美
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深川は悔しい3位。左は優勝した柏木選手

シリーズチャンピオンの深川は 11月28日に福岡で開催される西日本フェスティバルに参戦が決定!


雨の残る幸田を攻める深川

ドライバースイッチで河野にアドバイスする深川

河野の走りを見守る深川

河野も激しく攻めるが及ばず

ファーストトライのGPSデーターを解析する

最終戦にはチーム員たちも応援に駆けつけた

山田はハイスピードセクションで乗り切れず12位


(左)高速セクション (右)テクニカルセクション


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