
2014年 全日本ジムカーナ選手権第5戦

2014年7月20日(日) 富山県 イオックスアローザスキー場 天候:晴れ 気温:29度
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石原は第5戦を三位で終えシリーズ首位を守る
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列島上空に流れ込んだ寒気の影響で天候が安定しない中、全日本ラウンドは我々の地元中部地区での開催を迎えた。富山県南砺市医王山のふもとにあるスキー場「イオックスアローザスキー場」の広大な駐車場が今回の舞台だ。中部圏での開催とあって全日本のレギュラー選手に加えて地元で地方選手権に参戦するトップドライバーたちも参加しており、参加台数も多い。
大気の状態が不安定になり各地で豪雨の被害が伝えられる中、ドライの路面でイベントは始まった。前日の公開練習から曇ったり晴れたりを繰り返していたイオックスだが雨に祟られることもなくアタック開始。しかし、本当の敵はお天気などではなく、コースの設定にあったのだ。

今回のコース自体はそんなに難しいものではない。百戦錬磨の全日本選手たちにとってはいつも通りのコースレイアウトだ。しかし、ゴール直前に設けられた「フリーターン」のセクションが鬼門となった。設定では二本のパイロンを中心としてその左右で180度以上のターンをする必要がある。車両のノーズとテールがそれぞれ中心線を超えて旋回をするという一見簡単に見えるのだが、ありきたりの八の字ターンや大きく回り込むターンをすれば一気にタイムダウン。勝負の戦列から離れてしまう。理想のターンは「楕円を描く360度ターン」といでも言うような旋回をするのが理想的。しかしそう簡単にはいかない。それはアタックを開始してすぐにわかった。

トップドライバーたちが次々とターンに失敗したり、パイロンに接触して沈んでいく中スイフトの石原はファーストアタックで3位のポジションをキープ。BRZの深川は5番手タイムで終える。午後からも降雨はなく勝負はセカンドアタックへ持ち越された。石原はパイロンギリギリを攻める渾身のアタックを見せたが無念のパイロンタッチを喫し、ファーストアタックのタイムで3位確定。深川は好走を見せたもののゴール前のフリーターンでパイロンを倒してタイムダウン。クラス7位でイオックスラウンドを終えた。
石原は開幕以来3位→1位→3位→1位→3位と上位をキープしておりシリーズポイント首位を守って次戦のもてぎへと駒を進めた。BRZの深川も今回は残念な結果であったが走りの切れは良く、思い切った走りができるようになった。「失敗しないように走る」のではなく「攻めてもミスしない走り」へと進化してきた両選手の成長を感じている。
報告:武田浩美
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果敢な走りでイオックスを攻めた深川 |

サービススタッフとして参加したジムカーナ選手の上田元太(右から2)と藤本康太(一番右)も得るものは大きかった
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