2012年 JMRC中部ダートトライアル東海シリーズ第3戦

山田博之が3勝目を獲得し、シリーズチャンプに王手。
2012年8月5日(日) 福井県 オートパーク今庄 天候:晴れ 気温:37度
撮影:光崎 満

セカンドトライで下位選手をかわし逆転優勝を決めた山田

シリーズ3勝目に向けての苦悩
アールエスタケダのクラブ員山田博之は、今年からダートトライアル中部東海シリーズに参戦を開始したルーキードライバーだ。博之にとってシリーズを追うのはこれが人生初めてであり勝利を手にしたのもこの年が初めて。初戦で優勝を決めた博之に寄せられたのは「ビギナーズラック」という賞賛とも皮肉とも言える一言。しかしながら、続く第2戦でも僅差で2位をかわし、セカンドウィンを決めてきた。彼自身が話すとおり「勝てば勝つほど自分との戦いの側面が見えてくる」というとおり、今回の第3戦を前にして彼は内なる苦悩と戦ってきた。「勝てたらいい」が「勝たなくてはだめだ」に変わってきたからだ。

ファーストトライではセカンドポジション
ファーストトライでは路面に広がる砂利に足をすくわれ、トラクション不足に悩んだ。タイムはトップから2秒あまりのビハインドを喫し2位に沈む。中部選手権と併催されているこのイベントでは、多くのマシンがコースを走行する。好天に恵まれたオートパーク今庄の路面は掃け、コースには硬い路面が顔をのぞかせ始めた。勝負は2本目に持ち越された。

6秒のタイムアップを決め逆転勝利を獲得
セカンドトライに賭ける博之は、慣熟歩行でコースを慎重に観察しベストなラインを決める。ほんの少しのミスで勝利は手元から滑り落ちていく、緊張が高まる2本目のアタックで、彼は恐れることなく果敢なアタックを敢行。丁寧なライン取りとアグレッシブなアクセルワークで6秒のタイムアップに成功し、トップの高橋選手を0.57秒かわして勝利を決めた。

勝利の方程式を学んだ山田博之は、次回最終戦での全勝チャンプ獲得に向け確実に前進していくだろう。

報告:武田浩美


臆すことなく果敢なアタックを見せる山田博之


「SKS」のロゴはチームメインスポンサー白川社のマーク。



勝利の方程式を学び、全勝チャンプに向け挑戦を続ける


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