2016年全日本ラリー選手権第2戦 久万高原ラリー2016
撮影:光崎 満

総延長150キロの長大なステージ
全日本ラリー選手権シリーズの中でもっともタフな舗装ステージを持つ「久万高原ラリー」は引き換えに雄大な久万高原町の自然の中を走り抜ける素晴らしいラリー。日本の林道らしいツイスティでスリッピーなコースはドライバーに精神的、肉体的に大きな負担をかける。そんなコースであるがゆえに、かつてこのラリーでアールエスタケダのクルーは熱中症に悩まされ、リタイヤ寸前まで追い込まれたこともある。

今年から全日本ラリーに復帰したアールエスタケダラリーチームジャパンの村瀬太/宮部ひろあきペアはこの過酷なラリーに果敢に挑戦した。

生みの苦しみ
アールエスタケダが全日本ラリー選手権に最後に参加したのは2010年。そこから実に5年のインターバルを経て挑む今回の選手権は、次々と立ちはだかる課題と直面する生みの苦しみに満ちた始まりとなった。今年から我々が挑戦するJN6クラスは全日本ラリー最高峰のクラスであり、強豪選手が鎬を削る中で上位入賞を果たすのは容易なことではない。

次から次へと生まれる課題や困難はチームや選手を成長させる大きな力となる。苦難は成長を生み、成長は成功への道しるべを与えてくれる。これがアールエスタケダの真骨頂であり力の源である。

ロングステージの洗礼
ラリーは2日間にわたって開催されクルーは初日から23キロのステージ2つを含む、4つのロングステージの洗礼を受ける。ランサーはサスペンションのセットアップが進行中でギャップの走破性がいまひとつ。これまで使用したラリーカーよりもはるかに速いスピードでコーナーに進入するため、マシンは激しいバンピングに悩まされた。それでも村瀬は現状で可能な限りのプッシュを行い、ポジションを上げようと努力を続けてくれた。

あぶないシーンも見られたが、クルーはDAY1を無事に完走し7位のポジションで初日を折り返す。

2日目のステージは初日より短めな(と言っても長い)14キロのステージ4つを含む6つのステージを走る。初日のアタックでブレーキシステムにダメージを受けたランサーはやや抑えたペースながら、6位にポジションをアップする。加えてラリー終盤で上位選手にリタイヤがあり村瀬は最終的に5位のポジションでラリーを終え、実に多くの情報をチームにもたらしてくれた。

復帰第2戦を終え、村瀬/宮部クルーはシリーズランキングのスコアボードに総合6位でリストアップされた。さらに上位を目指して直後に迫った若狭ラリー(福井)に向けてやることは多い。

報告:武田浩美

SS6 美川のインカー動画




完走してサービスパークに戻ってきた村瀬選手の顔には笑顔が

村瀬選手の走りを支えたコドライバーの宮部選手

サービスクルーと一緒に

       

「アールエスタケダラリーチームジャパン」は上記のスポンサーの支援を受けてシーズンを戦っています。

RS.TAKEDA CO.LTD
RS.TAKEDA RALLY TEAM JAPAN